近年、家賃の高い都市部での暮らし方として、ルームシェアが注目されています。とくに上京や就職を機に、友人と住むことで安心感を得たいと考える人も多いでしょう。
しかし、ルームシェアは家賃の節約や話し相手ができるといったメリットがある一方で、生活スタイルや金銭面でのトラブルも起こり得ます。
本記事では、ルームシェアのメリットとデメリット、そして成功のコツについて解説します。
ルームシェアとは?
どんな暮らし?
ルームシェアとは、複数人でひとつの住居を共同で使いながら暮らすことを指します。
キッチンやバス・トイレなどの共有スペースを一緒に使いながら、それぞれが個室などで生活する形が一般的と言えます。
とくに近年では、家賃を抑えたい方や、若者を中心に人気が高まっています。
また、一見似たように見える「同棲」「シェアハウス」とは、それぞれ意味やスタイルが異なります。
同棲:
恋人やパートナーなど、親密な関係にある人同士が一緒に暮らす形。
シェアハウス:
複数人が賃貸物件で共同生活を送る形。
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ルームシェアのメリット5選
ルームシェアには「家賃を抑えられる」「安心できる」「家事がラクになる」といった具体的なメリットがあります。
ここでは、よくある代表的なメリットを5つに整理してご紹介します。
1. 家賃や生活費を抑えられる
まず大きなメリットは、経済的な負担が軽くなることです。
一人暮らしでは、家賃・光熱費・Wi-Fi代などをすべて1人で負担しますが、ルームシェアではこれらを人数で割ることが可能です。
たとえば、2LDKの家賃が月12万円の物件でも、2人で住めば1人あたり6万円。さらに電気代やインターネット代も折半できるため、毎月の支出を大幅に抑えることができます。
その結果、生活費を節約しながら、立地や広さなどに妥協せずに物件を選べるようになります。
2. 話し相手がいて安心できる
精神的な安心感が得られることも大きなメリットです。
とくに上京したばかりの方や、一人暮らしが初めての方にとって、慣れない土地での孤独は不安の元になりがちです。
しかし、ルームシェアなら日常的にちょっとした会話ができる相手がいるため、気持ちの面で安定しやすくなります。
悩みを共有したり、笑い合ったりする時間があることで、生活の満足度も高まるでしょう。
3. 家事を分担できてラクになる
2人以上で住むことで家事の負担が分散できるのもポイントです。
たとえば、ゴミ出しや掃除、料理や洗濯などを役割分担することで、一人暮らしより効率的に生活できるようになります。
また、最初に分担ルールを決めることで、得意・不得意を補い合い、ストレスの少ない家事サイクルがつくれます。
4. 防犯面で安心感がある
ルームシェアでは誰かが在宅している可能性が高いので、空き巣や不審者の侵入などのリスクを減らすことができます。
とくに女性にとっては、「夜道から帰ってきたときに家に誰かがいる」「万が一のときにすぐ助けを求められる」という状況は、安心感につながります。
5. いざというとき助け合える
最後に、トラブル時に支え合える関係性が築けることも、見逃せないメリットです。
たとえば、体調を崩したときに薬を買ってきてもらえたり、不在時に宅配を受け取ってもらったりと、日常の中で小さな助け合いが生まれます。
また、災害時や急なトラブルが起きたときも、1人ではない安心感があることもメリットです。
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知っておきたい
ルームシェアのデメリット
ルームシェアには多くのメリットがある一方で、気をつけないとストレスやトラブルにつながるデメリットも存在します。
とくに、生活スタイルや金銭感覚の違いは、共同生活における大きな壁になりやすいです。
そのため、「ルームシェアはメリットだけじゃない」という現実も知っておくことが、後悔しない選択につながります。
ここでは、よくあるデメリットやストレスの原因を具体的にご紹介します。
1. 金銭トラブルが起きやすい
まず注意したいのは、お金に関するトラブルです。
たとえば、「家賃や光熱費の支払いが遅れる」「どちらが多く使ったかで不公平感が生まれる」など、お金に関する感覚の違いが争いの火種になることがあります。
とくに日用品や食費を共同で購入している場合、使う頻度に差があると不満が募る原因にもなります。
2. 家事の分担でもめることがある
また、家事の分担がうまくいかないケースもあります。
たとえば、片方が掃除に敏感で、もう一方がルーズな性格だった場合、一方的な負担が続いてしまい、ストレスが溜まることがあります。
さらに、忙しさや体調不良を理由に家事をやらないことが続くと、「結局いつも自分ばかりやっている」という不満につながることも。
3. 生活スタイルの違いでストレスを感じ
やすい
人それぞれ、生活のリズムや過ごし方には違いがあります。
たとえば「朝型と夜型の違い」や「音楽やテレビのボリューム」、「来客の頻度」など、小さなズレが積み重なることでストレスになるケースも多いです。
とくに水回り(お風呂・洗面所・トイレ)などは使用時間が重なることや、衛生観念の違いで不満が生まれがちです。
4. プライバシーの確保が難しい
ルームシェアでは、プライバシーの確保が難しいという問題があります。
とくに1LDKや2DKなど個室が狭い間取りでは、常に相手の気配を感じやすく、リラックスできないと感じることもあるでしょう。
そのため、生活音がストレスの原因になることもあります。
加えて、同じ空間で過ごす以上、喧嘩をしたときに物理的な距離を取ることが難しく、気まずい状態が続いてしまうことも少なくありません。
そのため、お互いのプライベートを尊重しながら適度な距離感を保てる環境づくりが非常に重要です。
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ルームシェアが向いている人・
向いていない人
ルームシェアには多くのメリットがありますが、すべての人にとって最適な暮らし方というわけではありません。
というのも、人によって性格や生活スタイル、価値観が異なるため、ルームシェアに適しているかどうかは大きく変わってくるからです。
そこでここでは、ルームシェアが「向いている人」と「向いていない人」の特徴をそれぞれご紹介します。
ルームシェアが向いている人の特徴
まず、以下のようなタイプの人はルームシェア生活に適している傾向があります。
協調性がある人
他人と生活空間を共有するため、相手に配慮しながら過ごせるかが重要です。
ある程度の柔軟性がある人
小さな違いに過敏にならず、多少のことは「お互いさま」と思える人に向いています。
家事やルールをきちんと守れる人
ゴミ出しや掃除当番など、生活の中での役割分担を責任もって果たせる人はスムーズに暮らせます。
誰かといることで安心感を得られる人
一人でいると寂しいと感じやすいタイプの人にとっては、常に誰かがいる安心感がメリットになります。
節約志向の人
家賃や光熱費を抑えたい方にとって、ルームシェアは費用対効果の高い選択肢です。
ルームシェアが向いていない人の特徴
反対に、以下のような傾向のある方は、ルームシェアでストレスを感じやすいかもしれません。
一人の時間を大切にしたい人
常に誰かが近くにいる環境がストレスになる可能性があります。
生活に強いこだわりがある人
掃除のタイミングや食事の習慣、音の出し方など、些細な違いにストレスを感じやすい人には不向きです。
人に気を遣いすぎる性格の人
常に相手のことを気にしながら生活することに疲れてしまうケースも。
コミュニケーションをとるのが苦手な人
ルールを話し合ったり、トラブル時に冷静に対話できる力が必要になる場面があります。
経済的に完全に自立していない人
支払いの遅れや不安定な収入は、同居人とのトラブルの原因になりやすいため注意が必要です。
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トラブルを防ぐための
ルールとコツ
ルームシェアを成功させるためには、生活の中で起きやすいトラブルを事前に防ぐ工夫が必要です。
最初にルールを明確にしておくだけで、多くの問題を未然に防ぐことができます。
ここでは、トラブルを回避し、円満なルームシェアに役立つコツを紹介します。
1. 家事の分担ルールを決めておく
まず基本となるのが、家事の分担をあらかじめ話し合っておくことです。
たとえば、「掃除は週ごとに交代制にする」「ゴミ出しは曜日ごとに担当を決める」など、具体的なスケジュールを作成して共有しておくとトラブルが起きにくくなります。
さらに、「苦手な家事は別の人が多くやる代わりに、別の負担を多めに持つ」といったバランス調整も有効です。
2. 金銭管理は明確にする
金銭トラブルを防ぐには、支払い方法や分担を事前にルール化することが大切です。
たとえば、家賃や光熱費は代表者がまとめて支払い、折半する形が一般的です。
また、日用品は共同費として毎月一定額を出し合い、立て替えた際はすぐに精算する仕組みを作っておくと安心です。
お金のことほど、最初にしっかり話し合っておくことが信頼関係を築く鍵になります。
3. 来客ルールを決めておく
友人や恋人を招く際には、相手の生活に影響を与えることもあるため注意が必要です。
「週に何回まで」「事前に共有する」「宿泊はOKかNGか」などのルールを決めておくと、お互いが気を遣いすぎずに過ごせます。
とくに、来客の頻度や時間帯については明確に線引きしておくとトラブル防止に効果的です。
4. ルームシェアの
「期間」や「解消条件」も話し合っておく
意外と見落とされがちですが、ルームシェアをいつまで続けるか、やめるときはどうするかも決めておくべきポイントです。
また、家具や家電を一緒に購入した場合の所有権や処分方法についても事前に合意しておくと、後のトラブルを避けられます。
問題が起きてから対処するのではなく、定期的に話し合う場をつくっておくと関係が長続きしやすくなります。
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契約の注意点と法律面の
基礎知識
ここでは、ルームシェアを始める前に確認しておくべき契約上のポイントや法律的な注意点をわかりやすく解説します。
1. ルームシェア可能な物件か必ず確認する
まず大前提として、すべての賃貸物件がルームシェア可能というわけではありません。
「2人入居可」と書かれていても、それが「家族限定」「同棲はOKだが友人同士はNG」というケースもあるため、契約前に必ず「ルームシェアが許可されているか」を不動産会社に確認する必要があります。
また、ルームシェア可物件でも、入居者全員の名前と身分証明書の提出を求められる場合があります。
2. 契約者の名義を明確にする
契約形態には主に以下の2つがあります。
代表契約(単独契約)
1人が契約者となり、もう1人は「同居人」として住む
連名契約
2人の名前で契約し、どちらも家賃などに対して法的な支払い義務を持つ
代表契約の場合、契約者が退去すればもう一方も強制的に退去しなければならないことがあります。
また、連名契約であっても、どちらかが家賃を払わなかった場合には、もう一方が全額負担を求められることも。
そのため、契約前に「誰が契約者になるか」を明確にし、責任範囲についてよく話し合っておくことが重要です。
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住みやすい間取りと
物件選びのポイント
この章では、ルームシェアに適した間取りの種類と、物件選びで気をつけたい具体的なチェックポイントをご紹介します。
1. 個室が確保できる間取りを選ぶ
最も大切なのは、それぞれのプライベート空間がきちんと確保できる間取りを選ぶことです。
以下は、2人でルームシェアする際によく選ばれる間取りとその特徴です。
2K(2部屋+キッチン)
最低限の個室が確保できる間取りで、家賃も比較的安く済む傾向があります。
ただし、リビングなどの共用スペースがないため、生活はややプライベート重視になりがちです。
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2DK(2部屋+ダイニングキッチン)
それぞれに個室を持ちつつ、食事や会話を楽しめる共用スペースも備わっています。
バランスがよく、初めてのルームシェアにも適した間取りです。
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➡ 特におすすめは、「個室+共用スペース」がバランス良く配置された間取りです。
2. 物件選びのポイント
物件選びでは、駅からの距離や買い物の利便性だけでなく、治安や周辺環境も重要です。
さらに、同居者の通勤・通学ルートも考慮し、生活スタイルに合った立地を選ぶことが快適な暮らしにつながります。
内見では、壁の厚さや水回りの配置、収納の有無など、間取り図では分からない点を確認することが重要です。
これらを見落とすと、音漏れや生活動線の衝突、収納不足によるストレスの原因になりやすくなります。
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まとめ
ここまで、ルームシェアのメリットからデメリット、生活のコツや契約の注意点まで幅広くご紹介してきました。
改めて振り返ると、ルームシェアは生活費を抑えられたり、話し相手がいて心強かったりと、魅力的な暮らし方です。
しかし一方で、金銭感覚のズレや生活スタイルの違いがストレスの原因になりやすいことも事実です。
だからこそ、成功のカギは「人との相性」と「事前の準備」にあると言えるでしょう。
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