

賃貸借契約時にはいくつかの初期費用がかかります。そのうちのひとつが「礼金」です。これは、賃貸物件を借りる際に大家さんへお礼として支払う費用となっています。
そんな礼金ですが、今は無しとしている賃貸物件もあるのをご存知でしょうか?
そして、初期費用は礼金をはじめ、敷金、引っ越し費用、家具・家電代など様々な費用がかかるため、可能であれば抑えたいですよね。
そこで本記事では、礼金の相場に加えて、値引き交渉する際の流れや、成功させるためのコツについてご紹介します。また、礼金がある賃貸物件のメリットもご紹介しますので、ぜひご参考になさってください。
礼金の相場とは?
冒頭でもお伝えしましたが、礼金とは賃貸物件を借りる際、大家さんにお礼として支払う費用のことです。礼金は慣習として残っているもので、貸家が少ない時期に優先して入居するために支払っていたとされています。
また、礼金は「家賃の〇か月分」というように額が決められていることがほとんどです。家を貸してもらうお礼の費用のため、敷金とは異なり、退去時に返金されることはありません。
国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査」
によると、礼金の支払いは「1 ヶ月ちょうど」が75.9%で最も多くなっています。このことから、礼金の相場は「家賃1か月分」が相場と言えるでしょう。加えて、礼金があった世帯は38.3%となっています。
礼金は値下げ交渉できる
礼金は、法律上で支払う義務があると定められているわけではありません。そのため、賃貸借契約時に交渉は可能です。
そして、交渉する際は大家さんに直接交渉をするのではなく、不動産会社が間に入って交渉することが一般的です。
前述しましたが、礼金は家賃1か月分が相場のため、初期費用を抑えたいという方は値引き交渉をすることを検討しても良いかもしれません。
しかし、値引き交渉は必ずしも成功するとは限らないため、無理に交渉して悪い印象を与えると入居を断られる可能性がありますので注意しましょう。
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礼金の交渉をする流れ
礼金の交渉は一般的に以下の流れで進めます。
不動産会社に契約したいことを伝える
まず、物件を内見して入居したい賃貸物件を決めます。内見から不動産会社に戻ってきた後は、担当スタッフに契約したい旨を伝えましょう。
その際に具体的な見積書を提示するのが一般的で、初期費用もこのタイミングで提示可能です。
値引き交渉を依頼する
値引きの交渉をするなら、この初期費用が出てきたタイミングがベストです。ただ、一般的に決定権は大家さんにあるため、実際に交渉を行うのは弊社のような不動産会社です。
そのため、しっかりとした理由も併せて、担当スタッフに礼金の値下げ交渉を依頼しましょう。
不動産会社が大家さんに交渉
礼金の値下げ交渉依頼を受けた不動産会社が、大家さんに値引きの交渉を行います。
物件申し込み後の交渉は成功率が低くなってしまうため、入居を決める前に値引き交渉を依頼しましょう。
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礼金の交渉を成功させるコツ!
本章では、礼金の交渉を成功させるためのコツについてご紹介します。
礼金の交渉は必ずしも成功するとは限りません。そのため、コツを抑えて交渉の成功率を上げましょう。
契約の意思を伝える
礼金の値下げ交渉をする際には、契約する意思を伝えることが重要です。
また、空室が埋まると家賃収入が入るため、すぐに引っ越しができる環境であれば、それを伝えるのも手段のひとつです。
大家さんにとって、入居するかわからない方の交渉を受け入れることは不安を感じやすいです。最終的に入居が決まらなかった場合は、交渉にかかった時間が無駄になってしまうためです。
さらに、長期入居の意思を示すことも効果的です。大家さんや管理会社にとって、長期にわたって入居者がいると、その分安定した収入が見込めるためです。
長く入居する意思を示すことで、礼金の値引き交渉に応じてもらえる可能性があります。
契約の意思を伝える
値引き交渉は大家さんに直接行うわけではありませんが、言葉遣いや態度には注意をする必要があります。
賃貸借契約時には入居審査がありますが、その際は家賃の支払い能力のほか、借りる人の人柄もチェックされます。
高圧的な言葉遣いや態度で悪い印象を与えてしまうと、交渉の成功率は大きく下がるだけでなく、入居審査もクリアできない可能性があります。好印象を与えられるよう、丁寧な話し方を意識することが大切です。
閑散期に交渉する
一般的に2〜4月は引っ越しが多く、入居者が増える繁忙期となります。一方で、その他の時期は閑散期として賃貸を契約する方は少ない傾向にあるため、この時期に空室ができると大家さんにとっては家賃収入が無くなる恐れがあります。
そのため、閑散期に空室があると大家さんが交渉に応じてくれる可能性が高くなり、礼金の値引き交渉も行いやすいです。引っ越しの時期を調整できるのであれば、閑散期に物件を探すことがおすすめです。
短期違約金を設定する
礼金が設けられている理由のひとつとして、短期で退去する方が多いという場合があります。そのため、礼金の代わりに短期違約金を設定することは効果的です。
短期違約金とは、一定期間よりも早く退去する場合に、通常の退去費用に上乗せして支払うお金のことです。
短期違約金を設定することで、大家さんにとっては退去があった場合でも、一定の収入を得ることができるため礼金交渉の成功率が上がります。
礼金の交渉がしやすい物件
賃貸物件によっては、礼金の交渉がしやすい場合があります。初期費用を抑えたい方は、以下の物件を探してみましょう。
礼金が高い物件
設定されている礼金が相場よりも高いと交渉に応じてくれる可能性があります。礼金の額が家賃の1か月分を超えている際は、交渉してみても良いかもしれません。
空室状態が続いている物件
空室が続いていると大家さんに家賃収入が発生しないことに加え、物件の維持費などがかかり赤字になってしまいます。そのため、契約希望者の値引き交渉を受け入れる確率が高くなります。
また、築年数が古い、駅から離れている、日当たりが良くない、といった条件が悪い物件も入居者が決まりにくいので交渉がしやすい物件と言えます。
礼金がある物件のメリットは?
先述しましたが、礼金があった世帯は38.3%というように、近年は礼金が設定されていない賃貸物件も増えています。
では、礼金がある物件のメリットはあるのでしょうか。以下にご紹介します。
物件選びの選択肢が増える
礼金なしの物件は増加傾向にある一方で、礼金ありの物件も一定数残っています。そのため、礼金なしの物件に絞らず探すことで物件選びの選択肢を広げることができます。
よりご希望に合う物件を探すためにも、一度礼金の条件で絞らずに物件選びを行ってみましょう。
物件や周辺の環境が良い
設備の良い物件や周辺の環境が良い物件では、礼金が設定されている場合があります。そのような物件は人気が高く、礼金が設定されていても入居者が決まることが多いです。
家賃が安い場合がある
礼金がある物件は家賃が相場よりも安い物件があります。短期間で退去する方が続いている場合、先述しましたが、短期間での退去で収入が減ることを防ぐ目的で礼金を設定されている物件もあります。
そのような物件では、長期入居者を募るために家賃を安くしている可能性があり、長くすむ場合はお得になることが多いです。
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まとめ
本記事では、礼金の交渉の流れや交渉を成功させるためのコツについてご紹介しました。賃貸借契約時の初期費用を抑えるために、礼金の交渉をすることは可能です。
礼金の交渉をする際に、特に重要なポイントは入居の意思を示したうえで値下げ交渉をすることです。一般的に空室ができることは避けたいため、入居の意思を伝えることで安心して礼金の値下げ交渉を承諾することができます。
礼金だけではなく、敷金や前家賃など賃貸借契約には多くの初期費用がかかります。そのため、初期費用を抑えた物件探しをしている方も多いのではないでしょうか。
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