東京に住んでいらっしゃる方は、お住まいの部屋の家賃が高いことに頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。
また、これから東京への引っ越しを考えている方も、家賃がお部屋探しのネックになっているかと思います。
ここでは、そのような家賃で悩んでいる方に向けて、「狭小賃貸」と呼ばれる物件をご紹介。狭小賃貸のメリット・デメリットや、実際に住んでいる人の声、快適に住む方法をお伝えします。
お部屋探しに迷われている方は、ぜひ狭小賃貸について知り、ご検討してみてください。
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狭小賃貸の特徴
狭小賃貸とは
狭小物件とは狭い土地に建てられた物件のことです。広さに明確な定義はありませんが、一般的に敷地面積が50平方メートル(約15坪)以下のことを言います。
また、賃貸物件では1部屋の床面積が15~10平方メートル程度の部屋を指します。この床面積の中にはキッチンやバス・トイレなどが含まれますので、生活するスペースはさらに小さくなります。狭いスペースであっても必要な設備はすべて整っているのも特徴です。
狭小賃貸のメリット
■家賃が安い
狭小賃貸はなんと言っても、家賃が安いことが最大のメリットです。賃貸物件は立地や設備が良くなるほど、それに伴って家賃が高くなっていきます。立地や設備が同じ物件でも、床面積が小さい部屋のほうが家賃は低くなることが多いため、狭小賃貸の家賃は安くなります。
東京都心エリアは家賃の高さが顕著ですが、狭小賃貸であれば、郊外と同じような家賃で都心エリアの好立地で暮らすことができます。
■光熱費が安い
狭い部屋は速く暖まったり冷えたりするため、エアコンなどの冷暖房の効率が良くなります。そのため、同じ造りの物件であっても、一般賃貸よりも狭小賃貸の方が光熱費を抑えることができるのです。
■掃除がしやすい
狭い部屋では家具や物を多く置けないため、掃除をする箇所を減らすことができます。整理整頓も楽になりますので、家事の負担が減りそのぶん時間を他のことに使えます。物が増えにくいため、すっきりとした暮らしが実現でき、清潔さが保ちやすいです。
狭小賃貸のデメリット
■物が増やせない
掃除がしやすいのは狭小賃貸のメリットですが、一転して物が多い人にとってはデメリットになってしまいます。
狭小賃貸ではロフトが付いている場合がほとんどですが、必要最低限の家電、机と椅子を置くと他のものを置くスペースが無くなります。また、収納スペースも少ないので荷物を増やすことも難しいでしょう。
■家具のレイアウトに制限
自分の中に理想のインテリアがある場合、狭小賃貸ではそのイメージ通りに実現できないことがあります。また、部屋が狭いため、配置できる家具に制限が出てきます。開放感を得づらいので、お店では良く見えた家具も、実際に部屋に搬入したら圧迫感を感じさせるものになるかもしれません。
■人が呼びづらい
狭小賃貸のもう一つのデメリットは、友人や家族を気軽に招くことが難しい点です。部屋が狭いため、数人以上の人を招くと窮屈に感じられることが多く、リラックスした時間を過ごすのが難しくなることがあります。対して、人を部屋に呼びたくない方にとってはメリットとなるポイントでもあります。
狭小賃貸は意外と平気?
上記で狭小賃貸のメリット・デメリットについて触れましたが、実際に住むとどうなのか気になる方もいらっしゃるかと思います。今回、狭小賃貸に住んでいる方へ調査を行い、選んだ理由や住み心地についての結果を以下にまとめました。考える際のご参考にしていただければ幸いです。
調査背景
最近の物価上昇の影響は大きく、不動産の業界においても年々家賃は上がり続け、ワンルーム10万円以上が相場のエリアもかなり多くなってきています。
理想の家賃は給与の1/3とよく言われますが、現在の経済事情を考えると新社会人や学生の方は東京都内で満足に住むことすら難しい世の中になっているのではないでしょうか。
そんな中、低価格でクオリティの高い物件に住む選択の一つとして、今、“狭小物件”への注目が集まっています。
狭小物件は、具体的な定義があるわけではありませんが、一般的には15㎡以下の賃貸物件を指すことが多いようです。文字通り部屋が狭い・物が置けないなどの理由から、不便で人気がないイメージもあると思いますが、そんな物件がなぜ今、人々に選ばれているのでしょうか。
<調査概要>
「狭小物件の満足度」に関する実態調査
【調査期間】2023年5月26日(金)〜2023年5月28日(日)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査人数】1,005人
【調査対象】調査回答時に都内で築浅(10年以内)狭小物件に住んでいる男女と回答したモニター
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
狭小賃貸を選んだ理由は?
- 築浅、駅からの距離、会社へのアクセスを重視したため(20代/女性/会社員)
- 予算内で希望するエリアに住みたかったから(30代/女性/会社員)
- 職場にも近く設備も問題なし、家賃も相場より安いから(30代/女性/会社員)
■「立地」「家賃」で選んだ
狭小賃貸物件は一般的に15㎡以下の部屋が狭い物件になるため、お部屋探しを始める段階から狭小賃貸物件に絞って住みたいと考えている方はほとんどいません。
ただし、狭小賃貸物件は相場より家賃が安かったり立地が良かったりメリットがあるため、希望条件に沿って物件を探していく中で、狭小物件が選択肢の一つとして上がることが多くあります。
実際にさまざまな物件から最終的に狭小賃貸物件を選んだ理由を聞くと、「立地」と「家賃」に関する回答が多く占める結果になりました。
部屋が狭い=住みづらいイメージもありますが、狭さが気にならなければ掘り出し物の物件に変わることが伺えます。
<解説>
都内の学校や職場の多いエリアは、決まって家賃が高い傾向にあり、アクセス面を重視すればするほど、家賃が上がってしまうことを懸念される方はとても多いです。
そんな中でも狭小物件は「専有面積を狭くする」ことで土地代を安く抑え、好立地でも低価格な家賃を実現できる手段の一つと言えます。
特に若い単身入居の方は「帰って寝るだけのために高い家賃を出したくない」と感じる場合も多く、家賃が高騰する中でニーズが高まっているのではないでしょうか。
4人中3人は狭小物件に住んでみて「満足している」
- 物が増えず、掃除をしやすいため、綺麗な状態をキープしやすい(20代/女性/公務員)
- 光熱費が意外にかからない(30代/女性/会社員)
■実際に住んでみて良かった点
狭小物件に住むにあたって多くの方が、収納が少なかったり、生活導線に難があったりするのではないかと懸念することが多いですが、実際に住んでみると物が増えにくい点や生活動線がシンプルで住みやすいなど、7割以上の方が満足している傾向にあります。
<解説>
狭い分光熱費がかからないというのは、いい着眼点ですね。最近の狭小物件では、専有面積に含まれない「ロフト」を活用して収納を多くとれるよう工夫されている物件や、狭いかわりに設備面に力を入れて造られている物件も多いです。
例えば、デッドスペースになりがちだったロフトの梯子部分が、収納つきの階段に変化させていたり、IoT設備を取り入れ、外出先からカギの施錠やエアコンのONOFFができたりする物件もあります。
高級賃貸にあるような設備を、低価格で利用できるのもメリットの一つかもしれません。
狭小賃貸でも快適に住める!
狭小物件は、収納だけでなく家具を置くスペースも限られています。
一般的には長く住んでいると荷物が増えやすく、荷物が多くなるとスペースが圧迫されてしまうため、狭小物件は長く住みづらいと思われがちですが、実際に入居している人を調べると、意外と長く住んでいる人が多いことがわかります。
4年以上住んでいる人が多い
狭小物件の居住年数について伺ったところ、なんと『4年以上』が4割以上(45.2%)占める結果となりました。
狭小物件に住み、さらに契約更新をしている方が最も多いようです。
狭小物件収納や家具を置くスペースが限られますが、その分相場より立地の良い場所に住むことができる魅力があります。
物が増えないように断捨離したり、収納を工夫したりすることができれば、長く住みたい魅力的な物件になるのではないでしょうか。
<解説>
狭小物件に入居される方の多くは、入居後に自分では解決できない”家賃”と”立地”の部分を重視し、工夫すれば自分で解決できる”収納”や”動線”の部分は、優先順位を下げて決断されているのだと思います。
実際に「家賃が高かった」「職場から遠かった」という理由で引越しする方もとても多いので、それをすでに叶えている狭小物件は、満足して長く住める物件になっているのかもしれません。
狭小賃貸におすすめな人
狭小賃貸は、主に立地や周辺施設を重視している人に多く選ばれています。家賃を抑えたいけど、駅に近い場所や繁華街に近い場所に住みたい、という方におすすめです。
また近年では、最低限の持ち物で暮らすミニマリストを志向する人が増えています。それに伴い、物を増やしづらい狭小賃貸をあえて選ぶ人もいるのです。
仕事や学校が忙しく、外にいる時間の方が長い人にもおすすめです。部屋にいる時間が短いので、不便に感じることも少ないようです。
他にも、引っ越しが楽になることも挙げられます。物が少なく引っ越しの荷物をまとめることも簡単になるため、気軽に住み替えをしたい方は狭小賃貸を検討してみても良いのではないでしょうか。
狭いスペースをうまく活用しよう!
■インテリア選びを工夫する
狭い部屋でもインテリアや家具の配置を工夫すれば、広く見せることができます。
たとえば、インテリアを白などの膨張色で統一することが挙げられます。膨張色は大きく膨らんで見えるため、部屋に取り入れると広く感じさせることができます。逆に黒などの暗い色は、部屋を狭く感じさせるので避けた方がいいでしょう。
また、家具の高さを低くすることや、ガラスやアクリルなどの透明なインテリアを選ぶことで、圧迫感を軽減できます。
■レイアウトを工夫する
狭い部屋を広く見せるには、視線の抜けが重要になってきます。部屋の中央に家具を置いてしまうと視線が遮られ、狭く見えてしまいます。特に大きな家具は壁沿いに配置しましょう。
また、動線をまっすぐシンプルにすることで、部屋の奥まで見渡すことができ開放感を作ることができます。
■サブスクリプションサービスを利用する
近年では、日常で使ういろいろな物もサブスクリプションサービスで利用することができます。
家具・家電のサブスクでは、冷蔵庫やテレビなど高価で処分が面倒な物から、スピーカーやハンドブレンダー、コーヒーメーカーなどあると嬉しい物まで揃っています。気になる家電を気軽に試せる機会にもなるのでおすすめです。
また、洋服もサブスクを利用することができます。このサービスを利用すれば、季節や流行に合わせて何着も衣類を購入する必要がないので、収納スペースや被服費の削減が見込めます。
まとめ
この記事では、狭小賃貸について紹介しました。狭小賃貸は、限られたスペースをうまく活用し、都市部での生活を手ごろな価格で実現するための選択肢として注目されています。
狭小賃貸は居住スペースの狭い住みづらい物件に思われがちですが、実際の入居者に調査すると多くの方が満足していると回答しています。その理由は、狭い分“立地“や“家賃”が相場より良いためです。また、掃除がしやすく、光熱費が安くなることも狭小賃貸のメリットとして挙げられます。
東京のような地価の高い地域では、家賃を抑えつつ都心に住むことができるため、多くの人にとって魅力的な選択肢です。狭小賃貸には、コンパクトで機能的な設計が施されていることが多く、家具や収納スペースを工夫することで快適な生活を実現できます。 また、狭小賃貸に住むことで、物を持ちすぎずにシンプルでミニマリストな生活を追求することも可能です。さらに、生活動線が短くなるため、家事や掃除の効率が良くなる点も見逃せません。多くの入居者が満足している理由として、こうした住環境の利便性と心地よさが挙げられるでしょう。
入居年数も4年以上に住んでいる人が調査回答者の4割以上もおり、部屋の広さより、立地や家賃の金額を重視している人にとって狭小物件は魅力的な物件であることが改めてわかりました。
お部屋探しは人それぞれこだわりや譲れない条件があるものですが、部屋の狭さが気にならなければ、狭小物件はたちまちお得な物件になることが多いです。
そのため、都心部に住みたい若者を中心に、狭小物件はお部屋探しの選択肢の一つとして人気となっているのではないでしょうか。
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